金利が上昇すると、どうなる?
注:ここに記した法則はあくまでも一般論であり、現実には、法則に当てはまらない現象はいくらでも見受けられる。
債券
【法則】
金利が上昇すると、債券価格は下がる
金利が下落すると、債券価格は上がる
【理由】
金利が上昇すると、古い債券の価値は新しい債券よりも低くなる。よって、債券価格は下がる。
株価
【法則】
金利が上昇すると、株価は下がる
金利が下落すると、株価は上がる
【理由】
金利が上昇すると、投資家は株式よりも定期預金や債券に投資する方が有利だと考える。また、企業にとっては支払利息が増えるため、業績が悪化する一因となる。よって、株価は下がる。
※「債券価格と株価は逆向きに動く」というのが通説だが、例外もいくつか存在する。金利の上昇/下落の局面はその一つで、債券価格と株価は正の相関を示す。
為替
【法則】
円の金利が下落すると、円安になる
【理由】
円の金利が上昇すると、海外資本が日本に流入し、円の需要が高まる。よって、円高になる。
物価
【法則】
金利が上昇すると、物価は下がる
金利が下落すると、物価は上がる
【理由】
金利が上昇すると、個人や企業の資金調達が困難になり、経済活動が抑制される。よって、景気は後退し、物価は下がる。
金(きん)
【法則】
【理由】
数ある金利の中でも、金の価格と最も深い関わりを持つのは、アメリカの実質金利(長期)である。
アメリカの実質金利(長期)が上昇すると、投資家は金よりもアメリカの定期預金や債券に投資する方が有利だと考える。よって、金の価格は下がる。