円高/円安になると、どうなる?
注:ここに記した法則はあくまでも一般論であり、現実には、法則に当てはまらない現象はいくらでも見受けられる。
債券
【法則】
円高になると、債券価格は上がる
円安になると、債券価格は下がる
【理由】
円高になると、海外の投資家が日本の債券を買おうとするので、債券の需要が増える。よって、債券価格は上がる。
株価
【法則】
円高になると、輸入型企業の株価は上がり、輸出型企業の株価は下がる
円安になると、輸出型企業の株価は上がり、輸入型企業の株価は下がる
【理由】
円高になると、輸入品の価格が下がる。よって、輸入型企業の株価は上がる。反面、輸出品の価格は上がるため、日本製品の国際競争力が低下する。よって、輸出型企業の株価は下がる。
金利
【法則】
円安になると、金利は上昇する
【理由】
円高になると、日本銀行は円高を抑制するために、円の需要を減らそうとする。よって、金利は下落する。
物価
【法則】
円高になると、物価は下がる
円安になると、物価は上がる
【理由】
円高になると、輸入品の価格が下がる。よって、国内の物価は下がる。
金(きん)
【法則】
円高になると、金の価格は下がる
円安になると、金の価格は上がる
【理由】
国際的な金の取引単位を「トロイオンス(1トロイオンスは約31.1035g)」といい、1トロイオンスあたりの価格は米ドルで表されることになっている。
一方、日本ではグラム単位で金の取引が行われているので、金を日本で売買するときは、その時点での為替レートによって、ドルを日本円に換算してからグラムあたりの値段を割り出す。よって、円高になると、金の価格は下がる。